2016年7月23日土曜日

木根さんの1人でキネマ

アサイ(1巻:H27.12.25/2巻:H28.6.29)

30数歳独身OL映画マニアでひたすら映画を見て感想をブログに書いている木根さん(と離婚により家を失い木根さんの家に転がり込んだ会社の同期、佐藤)の話。

レビューを読んでいると木根さんのような何かのマニアの被害者なのか、木根さんを許せない方々も多いようですが、特にこれといった趣味もなく、何のマニアでもない自分からすれば、周囲に迷惑をかけるほど何かに熱中できる木根さんがうらやましく思えた。

愛溢れるが故に経験する喜怒哀楽、背負う過去というのはまさにマニアの生き様で、木根さんが語るのは映画論であり、そしてより普遍的なマニア論なのではないだろうか。

マニアとは何なのか、それは

・他人には踏み込ませない自分だけの世界がある
・踏み込ませないけどその世界を誰かと共有したいと思うが、
・批判は聞かない、価値観の違いは受け入れない
・対象を集める
・何度でも見る
・金も時間も労力もいとわず、周囲の迷惑顧みない

ということなのだろうか。うらやましいと言っておいて何だけど、いざ書き出してみるとこれはかなり「やばうざめんどくさい人」ですね(笑)。

まあ何にしても、熱中熱狂できる何かがあると人生違うのかもしれないと思ったのでした。